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2014年8月

引込線変更の効果

つくばソラカルファームでは、パワコンの分電盤から引込柱までの架空引込線が12mぐらいの長さがあります。設置当初、ここは三相3線で14sq(ケーブルの太さの規格。数字が大きい方が太い)のケーブルが使ってありました。支柱を沿わせる部分は、主に38sqですので、この部分だけが細いのが気になっていました。

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計算してみると、この配線による電圧上昇は、14sqを使った場合 3.9Vです。電圧上昇値は、標準電圧の2%以内(200Vだと4V)というルールなので、14sqでもぎりぎりOKではありますが、だいぶロスが出ることになります。実際、フル発電している時に触ってみると、暖かくなっているので、抵抗熱として逃げていることが実感できます。
(計算してみたい方は、"電圧上昇値簡易計算書"で検索してみて下さい)

38sqに変更した場合 1.6Vの上昇に抑えられますから、1.1%ぐらい送電ロスが減ることになります。20年間の売電額を考えると、かなりの金額になります。そこで、7月中旬、思い切って14sqから38sqへの変更をしてもらいました。その前後で、電力会社の売電メーターの数字と、パワコンの積算出力の値を比較してみました。結果は以下の通りです。

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やはり、変更後、大きく送電ロスが減っていることが分かります。まだデータが少ないですが、計算通り1%ぐらい改善している可能性もあります。
さらに、稼働中のパワコンでの系統電圧も、2V以上下がりますから、出力抑制がかかる確率も下がることになります。これは、数字として見るのは難しいですが、今後の売電量向上に貢献してくれるでしょう。

せっかくの発電をこんなところで無駄にするのはもったいないですから、発電所のオーナー、計画中の皆さんは、一度チェックしてみて下さい。

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