作製記5:農業編

夏の収穫

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土壌と、私の空き時間の問題で、なかなか思うような結果の出ていないソーラーシェアリング農業ですが、家庭菜園程度には収穫ができています。今日の収穫物のトマト、ナス、キュウリ、ピーマンと40kWの電気です。

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8株苗を植えたスイカも、実が大きくなってきました。鳥よけに、周囲に黒い糸を張りました。近いうちに、収穫できそうです。

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こぼれ種から自然に生えてきたひまわりです。2.5mぐらいに成長して花を咲かせましたが、まだパネルまでは十分距離があります。

どの植物も、日照不足による生育不良は感じられません。遮光率25%ですから、全くと言っていい程作物の生育に影響は出ていないと思われます。ソーラーシェアリングは、あくまでも農業が主体ですから、農業に制限が出るような高遮光率の設計は、好ましくないと考えています。遮光率30~40%ぐらいにとどめて、輪作や転作をする場合にも対応できるようにしておくのがお勧めです。

ビニールハウスの遮光

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ビニールハウスの遮光を夏仕様にしました。手前から、
・防草シート 2,000ルクス
・70%遮光シート 18,000ルクス
・ビニール(POフィルム) 65,000ルクス
・屋外 100,000ルクス

ビニールだけでも、遮光率40%ぐらいあるのですね。ソーラーシェアリングの下でビニールハウスを設置するという話は何度も出ていますが、ソーラーパネル+ビニールの遮光で、かなり日照量が下がってしまいます。イチゴなどの冬の栽培には、問題が出てしまうかもしれません。夏野菜の苗作りぐらいなら、大丈夫でしょう。用途を選ぶ必要がありますね。

完全遮光の下は、ハンモックで昼寝するのは最高に気持ちがいいです。体験したい方はどうぞお越し下さい。  

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こちらも、遮光に役立つ作物です。しかも、実も美味しい。植え付けが少々遅くなりましたが、上手く育ってくれることを祈ります。

手作り井戸

ソーラーシェアリング農園の開設以来、農業用の水がなくて、大変困っていました。種まきや苗の植え付けの時には水が必要になりますし、特に、ビニールハウス内は、水がないと乾燥してしまって、まともな栽培ができません。

そこで先日、DIYによる井戸掘りをしました。「DIYで井戸掘り」などのサイトを参考にさせて頂き、4.8mの打ち抜き井戸が完成しました。まだ、水量や砂の吸い上げなどの課題はありますが、まずは安い電気代だけで水が確保できるようになったことは、大きな前進です。これも、発電+農業のひとつの形ですね。

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麦の生育

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つくばソラカルファーム発電所では、去年の秋に、大麦、ライ麦、ヘアリーベッチを1列おきに種まきしました。全て発芽はしましたが、生育は良くありません。特に、畑の中央部は、ひょろひょろでほとんど成長していません。一方、南側(奥の方)は、かなり良く成長しています。これは、日照というより、土の問題だと思われます。

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このように、場所によって、生育のむらが非常に大きくなっています。木が密生していたあたりは、生育が悪く、雑草が生えていたあたりは、生育が良いようです。

去年の夏は、1畝(1a)ぐらいの面積に、青大豆を栽培しましたが、収量は2kg以下でした。平均的には、1aあたり17kgぐらいだそうですから、1割ぐらいしかできなかったことになります。これでは、農水省の指針は全く満たせないですね。土地の課税は、雑種地とされましたが、ごもっともと言うしかありません。

この土地は地目は山林ですし、私は自分の興味から自然農法に取り組んでいますので、今のところ「農業」としては、成り立っていません。畑の方は、土と向き合いながら、時間をかけて進めて行こうと思っています。





影は動く

ソーラーシェアリングを設置すると、パネルの影が地面に投影されます。時間と共に、影が動く様子をインターバル撮影をしてみました。

撮影条件:1分毎に1コマ撮影 1800倍速で再生(動画の2秒は、実際の1時間に相当)
 カメラの方向は北向き、パネル角度水平

このように、1日のうちで何度も日陰日向を繰り返すことが分かります。パネルの配置を工夫すれば、地面にまんべんなく太陽光が当たるようにできます。植物にとっては、時々雲がかかって、日が陰る程度の影響ではないかと思います。この猛暑だと、かえって心地良いかもしれませんね。

実り始めた夏野菜

現在、発電所作製が最優先になっていて、残念ながら下での農業は、ほとんど手をかけられていません。それでも、先日植え付けした苗は、何とか育ってきています。

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ナスが実り始めました。不耕起で、肥料もほとんど入れていないにも関わらず、そこそこ育っているところを見ると、悪い土ではなさそうです。

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パネルの下のトマトも赤くなっています。遮光率は約25%です。日光を欲しがるトマトが育つということは、おそらくどんな野菜でも栽培できると思われます。
農地で20年以上発電をする場合、下での農業は、将来何を栽培するか分かりません。できれば、何でも育てられるぐらいの遮光率にしておくのが望ましいと考えています。

夏野菜苗の定植

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一部ではありますが、パネル設置が完了しましたので、下での栽培も始めてみることにしました。やはり、発電と農業を両立させないと、ソーラーシェアリングとは言えないですからね。

この土地は、田圃や畑として使われてた後で、植林されて林になっていました。重機で開墾作業を行いましたので、まだ細い木の根がたくさん残っており、土は踏み固められています。最初はなかなか厳しそうではありますが、どの程度育つのか、チャレンジしてみます。

今日は、ナス科、ウリ科の苗の定植を行いました。やってみて気が付きましたが、パネルの影のところに苗を仮置きすると、強い日差しを防ぐことができます。日陰があるために、作業がいくぶん楽に感じました。また、支柱のおかげで、まっすぐに植え付けするのが簡単です。

ソーラーシェアリングの下での農業、なかなか面白そうです。

影の明るさ

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パネルの設置がある程度進んできましたので、日向と影の明るさを測ってみました。本日(5/5) 12:40 晴天の測定値です。まずパネルの隙間、日向部分の明るさは、98,400ルクス。

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次にパネルの中央、影の部分は、24,500ルクスでした。影の部分でも、日向の1/4ぐらいの明るさがあるというのは、意外でした。苗は、10,000ルクスぐらいあれば育つそうなので、影の部分だけでもかなり多くの植物は育つかもしれません。

今後、影の明るさは、もっといろいろデータを取ってみようと思っています。

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下から見上げると、こんな感じです。遮光率25%ぐらいなので、隙間だらけです。おそらく、ほとんどの作物は、通常と変わりなく栽培できるのではないかと予想しています。