つくばソラカルファーム発電所

つくばソラカルファームオープンDAY報告(2015/3/28)

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本日は、久しぶりに、つくばソラカルファームの、オープンデイでした。この数日、頑張って作っていたバイオトイレの小屋のお披露目です(最近、トイレネタばかりで恐縮です)。柱は2x4材、壁は以前たくさん購入してあった塗装コンパネ、採光と屋根は自宅の内窓に使っていたツインカーボです。、見栄えはあまり良くないですが、トイレ小屋なので、許されるかと思ってます。

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ドアノブ、蝶番は、市販品を使いました。見ての通り、
間口は900mmの狭さですが、重い造作ドアがスムーズに開閉できています。素人のDIYとしては、頑張ったのではないかと思います。屋根は、最上部は遮光ネット、その下は、間隔開けて、ツインカーボを二枚設置してあり、空気が抜けるようになっています。夏の暑さも、多少和らぐはずです。

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トイレ内には、排気のにおいを脱臭するために、消墨を入れたゴミ箱に排気ダクトを繋いでみました。まだ気になりそうなら、さらに外に出すようにするつもりです。後は、トイレットペーパーホルダー、棚、照明を付ければ、設備的には完成です。

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去年植え付けたイエローキウイフルーツは、苗が劣化していて、うまく根付かなかったので、植え直しました。今度こそ、パワコンの遮光棚を成功させたいです。

お客様は、2組が来て下さいました。最初は、県内でベビーリーフを生産している方で、まさにソーラーシェアリング向きの栽培をしていらっしゃいます。次の方は、自宅の庭で、小規模なソーラーシェアリングを実践したいという方でした。今のところ、個人へでのDIYの支援はしていませんが、今回は試験的ご協力させて頂こうかと思っています。

来月のオープンデイは、4/25の予定です。ぜひお越し下さい。

バイオトイレ小屋作製

昨年購入したバイオトイレが、ずっと簡易テントの仮設状態で、お客様にご不便をおかけしていました。今、ようやく小屋を作製しています。例によって、図面なしで、作りながら設計しています。明後日、3/28のオープンDAYには、何とか形にできると思いますので、ぜひ見に(使いに)来て下さい。
今年は、ハウス内の整備も、どんどん進めて行く予定です。

(追記)3/28のオープンDAYは13時~16時までとなりました。

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バイオトイレ設置(消費電力)

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以前にご紹介した、発電所のバイオトイレですが、私の家庭にも同じメーカーの家庭用生ごみ処理機も購入して、2台で運用しています。どちらも、アシドロコンポストという乳酸発酵を利用していて、基材は基本的に交換不要。生ごみでも屎尿でも、生体の有機物ならほぼ何でも分解して、たい肥化できます。電気さえ繋げておけば、ほとんどメンテナンスをする必要がないので、管理はとても簡単です。

さて、気になるのは消費電力ですが、10月から3ヶ月半ぐらいの平均で、

・バイオトイレ ビオレットBT-S 約31kWh/月(約900円/月)
・生ごみ処理機 バイオクリーンBS-02 約19kWh/月(約500円/月)

ということになりました。

少なくはない量ですが、下水やごみ処理のインフラコストを考えれば、それ程高くはないと感じます。常時通電する必要はないので、太陽光発電している時間だけ動かすというシステムも可能でしょう。自分の周りだけで、ゴミやし尿を処理するというのは、大切なことだと思っています。

看板設置

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発電所の開所からおよそ1年。ようやく、つくばソラカルファーム発電所に看板ができました。左の楽しいイラストは、かーさんプラスの皆さんに描いて頂いたものです。おかげ様で、とても素敵な看板になりました。
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こちらは、ソラカルシステムのロゴです。ソーラーカルチャー株式会社が設計監理したソーラーシェアリングには、付けさせて頂くことにします。これが、日本各地でどんどん増えてくれると嬉しいですね。

バイオトイレ設置

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つくばソラカルファーム発電所に、バイオトイレを設置しました。購入したのは、スターエンジニアリングのビオレットBT-Sという製品。乳酸菌などの微生物により、屎尿や生ゴミを素早く分解する装置です。

電気を使って、撹拌、保温、排気をするので、冬季でも使用可能です。残渣は、堆肥として利用できます。排気を外に出せば臭いもほとんど気になりません。微生物の基材は原則的に交換する必要がなく、維持費は電気代のみです。電気代は使用頻度次第ですが、今のところ、あまり使っていないので、月に1000円以下ぐらいです。

このバイオトイレも、ソーラーシェアリングで発電した電気の活用方法のひとつです。普通の水洗トイレは、上水と下水が必要となり、巨大なインフラと、大量のエネルギーに依存しています。このバイオトイレであれば、ソーラー発電と畑を組み合わせて、小さな循環型の仕組みを作ることができます。

今後、発電所の見学にいらっしゃる方は、ぜひ使ってみて下さい。まだ、ビニールハウス内にテントを立てただけの仮設状態なので、冬の農閑期に、囲いなど作る予定です。

つくばソラカルファーム発電所 空撮動画

最近流行りの、マルチコプターを使って、つくばソラカルファーム発電所の空撮をしてもらいました。なかなか見られない、上空からの映像をご覧ください。


6月のオープンDAY報告

6月のつくばソラカルファーム、オープンDAY報告です。梅雨はまだ明けず、時々小雨の降る天気になってしまいましたが、7名の方が来て下さいました。お一人は、なんと香川県からのご参加です。

ソーラー業者さん、農家さん他、いろいろな方を交えて、ソーラーシェアリング談義が盛り上がりました。私自身、知らなかった情報も得られて、大変勉強になりました。

お話の合間に、農作業の方も少しずつ進めます。

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まずは、先日収穫した、ライ麦の脱穀作業を行いました。ハウスの中で、乾燥させた状態からスタートです。

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今回、新しく買った、電動の脱穀機で、脱穀をします。少量とは言え、これがないと、極めて大変な作業です。やはり、足踏み脱穀機より、はるかに作業が楽です。今後、この脱穀機は大豆や蕎麦などの脱穀でも活躍してくれるでしょう。畑で電気を作っているので、電化農業を目指しています。

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さらに、これも新しく導入した、電動唐箕を使って、ゴミと麦を分別します。これも、電動だと風速が安定していて、作業が簡単です。

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調整を終えたライ麦です。おそらく、10kgぐらいでしょうか? 面積が広い割には、収穫はわずかでしたが、来年の緑肥や、ライ麦茶として使う予定です。

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香川いらっしゃったMさんには、杭作りもお手伝いして頂きました。この丸太は、元々、この土地に生えていたヒノキの苗木です。電動丸鋸があると、作業がはかどります。

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先月植え付けしたパワコンのグリーンカーテン用ゴーヤは、少しずつ大きくなってきました。まだ日陰が出来る程ではありません。本格的に暑くなる前に、もっと伸びて欲しいものです。

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パネルの下のサツマイモも順調に育っています。ここは、まだ土地がやせているので、サツマイモには向いているような気がします。秋には、焼き芋ができるといいですね。

オープンDAYは、ソーラーシェアリングをネタに、1日自由におしゃべりや農作業を楽しもうという企画です。毎月最終土曜日に開催する予定ですので、お時間あれば、ぜひお越し下さい。

お申込みはこちらから。

5月のオープンデイ報告

つくばソラカルファーム発電所で、初めてのオープンデイ企画を行いました。

まずは、実りの季節を迎えた大麦の収穫です。

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ソーラーパネルの下でも、きちんと実を付けてくれました。穂先だけを、手で摘み取っていきます。手間はかかりますが、自給用ですから大した量ではありません。この後、大麦は乾燥、焙煎し、麦茶に加工する予定です。
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次は、井戸水利用システムの整備です。今までは、一度に大量に水を使うと、泥水が出て、水枯れを起こしてしまったので、改善を試みました。
塩ビのパイプのスリットを今までの2倍の密度にして、高さも2倍ぐらいの位置まで付けました。さらに、ロープでその周りをぐるぐる巻きます。

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その後、防虫ネットで包んで、さらにマイカ線を巻き付けます。これで、水量アップとゴミの混入防止になることを期待していました。
しかし、実際にこれを設置してみると、やはり大量に水を使うと、泥水が出て、砂取器が詰まってしまいました。結局、何も改善されず。そもそも、この太さの浅井戸では、吸い上げられる水量が限られてしまうようです。
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さらに、グリーンカーテン作りにもチャレンジしました。当発電所のパワコンは、40℃以上になると、パワーセーブモードに入り、電力の変換量が大幅に落ちてしまいます。ここは、西日が当たりやすいので、西側にゴーヤのグリーンカーテンを這わせて、温度の上昇を防ぐことにしました。パワコン用のグリーンカーテンというのは、世界初ではないかと思います。ソーラーシェアリングならではの仕組みですね。全部を覆ってくれる日が楽しみです。

今日は、4組のお客様が、散発的に来て頂きました。残念ながら、農作業や肉体労働をみっちりやってやろうという方はいらっしゃいませんでしたが、楽しんで頂けたのではないかと思います。

今後のオープンデイは、月の最終土曜日に設定する予定です。スケジュールのページで日程をご確認の上、お気軽にお立ち寄り下さい。

発電所 概要

<つくばソラカルファーム発電所のスペック一覧>

ソーラーモジュール:
 単結晶 100W 中国製 実効変換効率 15.43% 579枚
 サイズ 1200mm × 540mm × 35mm

パワコン:
 三相3線 200V 10kW 5台
 1台のみ自立運転可(3kW)

パネル接続:
 パネル20直列×6系統×パワコン4台
 パネル(20直列×4系統+19直列×1系統)×パワコン1台

契約容量:10kW×4台+9.9kW×1台=49.9kW

モジュール設置面積: 1482平方メートル

支柱ピッチ: 南北 5038mm  東西 4536mm

モジュールピッチ:
 南北 1680mm (支柱1スパンに3列)
 東西 1455~1626mm (4.5mの単管に3枚)

ソーラーシェアリング遮光率:
 パネル傾斜0度 ……25.5%
 パネル傾斜20度……夏至25.9% 春分30.3% 冬至38.8%
 パネル傾斜30度……夏至25.0% 春分31.4% 冬至43.8%
 パネル傾斜60度……夏至17.7% 春分28.9% 冬至50.3%
 (パネル傾斜は調整可能)

設計、施工: ソーラーカルチャー株式会社代表 松岡顕